豆を訪ねて~東ティモール Peace Winds Japanディリ事務所の見学とカッピング

旅の最後の工程は、今回お世話になったNGOピースウィンズジャパン(PWJ)の現地事務所。首都ディリ街中にあるコロニアル様式の建物と青いトタンが鮮やかな倉庫にはいっぱいコーヒー豆が積まれていました。現地スタッフのみなさんは、とても若くにこやか。それぞれの仕事に誇りを持っている感じがとにかく明るい雰囲気でした。

奥ではちょうど専属焙煎士サントスさんが焙煎中。焙煎機はトルコから輸入したという40kgの釜。初めて見ました!大きいいいいい。届いた当初、説明書も無いのでとにかく四苦八苦しながら設置、手探りで焙煎していたとのこと。話を聞けば聞くほど、現地の方との想像以上の二人三脚ぶり。ただただ逞しいです。そんなこんなも経て、PWJと農家さんが育ててきた生豆は今やアメリカにも輸出されるほど(青いボトルの珈琲屋さんにも認められる等)その美味しさが遠くまで届くようになったんだなぁ、、と苦労を想像して感動しました。


写真はカッピングの様子。カッピングとはコーヒーのテイスティング方法で、淹れ方によって味に差が出ないためコーヒーそのものの味・香りを確認することができます。主に買い付けの時に豆そのものの持ち味を見るために、と焙煎の確認のために行われます。粉に成分を出し切るためなるべく熱湯をかけ、4分。丸いスプーンでヒュッと口に吸い込みます。液体を霧状にして口の中に含むと、香りが感じやすくなり舌で感じる以上に味わえます。今回は同じ豆のウォッシュとナチュラル、浅煎り、中煎り、嫌気性発酵、などをカッピングしました。

(つづく)


カテゴリー:読むコーヒー