豆を訪ねて~東ティモール 旅の目的

コーヒー豆は種を蒔いて成木になるまで約3年。それぐらいから白い花をつけ、ジャスミンのような芳しい香りを放って3日ほどで散ってしまうそうです。2019年の旅は収穫期に合わせて現地を訪れたため、その花の香りがジャングルいっぱいに広がる様子は体験していません。


私が現地で過ごしたほんの数日で分かる事はほんのひと握り、コーヒーひと粒分ぐらいのことかも知れません。でもこの旅の目的は、まずは生産者さんに会い、皆さんのおかげでいかにたくさんの方が日々癒され、力をもらっているかのお礼を伝えること。そして豆たちが育つ環境に立ち、豆たちが届くまでの「距離」を体感すること。その目的は十分に達成できたかな。
焙煎はとてもエキサイティングな仕事ですが、生産者さんが大切に育ててくれたコーヒーを美味しい形で皆さんに届けるリレーの最後のアンカーだから、その豆の良さを十分に伝えられるよう日々責任を感じています。
コーヒーだけでなく食べ物は自給自足でない限り、誰かが必ず関わっていて、かつ自然環境が守られてこそ美味しく育つもの。便利な現代においてつい忘れてしまいますが、手間や距離や時間、いつでも思い出せるようにしておきたいです。


憧れだった生産者訪問。とにかくめちゃくちゃ嬉しかったし、楽しかった!です!それはひとえにアテンドしてくださった皆さんと、豆ちよのコーヒーを楽しんでくださってる皆さんのおかげです。また気兼ねなく生産者さんを訪ねられるようコロナの収束を祈るばかり。生産者訪問の拙いお話はひとまず終わり。お付き合いありがとうございました!


カテゴリー:読むコーヒー