豆の保存について

お客様からのご質問で最も多いのが、コーヒー豆の保存方法です。

冷蔵庫に入れるべきか、否か?と。

結論から先に書きます。
冷暗所保存をお勧めしており、冷蔵庫はお勧めしません。

冷蔵庫をお勧めしない理由は二つあります。

一つは結露です。冷蔵庫で冷えた豆を取り出すたびに、豆の表面に水分が付着します。何度も繰り返すうちに豆の風味を損なってしまいます。

もう一つは、豆が冷蔵庫の匂いを吸ってしまうことです。コーヒー豆の表面には、微細な穴がたくさん空いており、使用後のコーヒーかすを冷蔵庫の消臭剤に使うこともあるほど良く匂いを吸収してしまいます。

このため、冷蔵庫には入れずに、密閉容器やジップ付きの袋などで風通しの良い涼しい場所に保管しておくことをお勧めしています。

ちなみに、豆は焙煎の直後から劣化が始まっていきますが、1〜2週間はその変化を味として楽しんでいただくと良いのではと思います。焙煎の直後は風味も高いですが、それぞれの風味が強く、硬い印象があります。ゆっくりと時間をかけてそれらの風味が丸く、優しく変化していきます。”味が落ち着く”と表現されることもあります。個人のお好みですが、私は焙煎後2〜3日から1週間くらいの豆が好きです。1ヶ月ほど経つとさすがに風味が落ちて古くなったなと感じると思いますので、あたらしい豆は1〜2週間で飲み切ってしまうことをお勧めいたします。

また、飲みきれない豆が手元にあり、長期保存する場合は厳重に密封して冷凍で保存することができます。ただ、これもきちんと密封、温度管理がされていないと、いずれ冷凍庫の匂いを吸ってしまうので、ご注意ください。


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